俺には最初で最後の好きな人がいる。
例え相手はただの友達かもしれない。
いつも男をとっかえひっかえしているから。
けどそれは仕方がないんだ。
その理由を知っている。
その理由を俺が知っていると言った時、
彼女は俺の前から姿を消してしまった。
もう、逢うことはないのだろうか。
出来るなら会いたい。
どんな理由であれ、俺は彼女を理解している。
だからこそそばにいてやりたいのに、それが叶わない。
どうすればいいのか。
わからないまま月日はドンドン経っていった。
俺が学生から社会人になるころ、俺の両親は離婚した。
理由は・・・・言いたくない。
けど俺はすでに軽蔑している父親だからどうでもいい。
母さんは俺が支えなければならないが。
それは今も昔も変わっていない。
母さんはそんな俺をそばで支えてくれた。
そして母さんと二人で俺は就職先である北海道の札幌に、
函館から移住することになった。
とある日。
仕事から帰ると母さんはウキウキした表情を浮かべて俺を待っていた。
「陽希!おかえり!」
「ただいま母さん。どうしたの?なんだかうれしそうだけど」
「はいこれ・・・」
「?」
俺は母さんから一枚のはがきを受け取った。
「?札幌に住んでる同級生へ・・・あ、同窓会の知らせか!」
「そうよ!あんた高校が一番楽しそうにしてたから、喜ぶかなって」
母さんは離婚して以来、俺に気を遣っている。
よく肌で感じられる。
だから・・・あまり行きたくない同窓会だが喜ぶふりをしなければならない。
「あ、あーー!確かになー。高校はみんな仲良かったから。けど俺仕事だしな」
「何言ってるの。同窓会は行きなさい。あたしは一日くらい一人でも大丈夫だから」
さすがにこれ以上は逆らえない。
しかたないかー・・・・・
けど心のどこかで思った。
もしかして、白井玲奈もくるのかな、と。
白井玲奈というのが、俺の初恋相手だ。
色白で身長が小さく、リスみたいな行動をする。
あー・・・・あれからもう5年か。
早いもんだな。
俺はそのはがきを持ったまま着替えるために自分の部屋に向かった。
「陽希ー夕飯はできるから着替えたらすぐ来なさいよー」
「はーい」
母さんを悲しませたくない。
あの浮気性のくそ親父なんかに人生を棒に振った母さんを、
そんな母さんを守ることが息子の俺の役割だ。
そう、離婚届けを提出した日に俺は誓った。
夕食後、俺は部屋のベッドにごろっと横になる。
同窓会。
これが引っかかる。
いまだに連絡があるのは同窓会のはがきを配ってるやつしかいない。
他は俺が母さんと札幌にいることすら知らないから。
「あーもー高木に住所教えなきゃよかった・・・」
俺は会いたくないんだ。
また玲奈に会って恋心が増してしまったら怖いと思うから。
でも会いたい。
会って、抱きしめて、頭撫でて、キスして、セックスしたい。
心の穴を埋めてやりたい。
でもまぁ来ることはまずねーな。
だったら行くか。
俺は多少心に残るものはあったが、行くことを決意した。
–同窓会当日–
意外に札幌にいる同級生は多かった。
野球少年だった俺は、昔から比べて毛髪が多い。
色も染めている。
もちろん仕事に支障をきたさない程度の茶髪だ。
ふっ・・・
みんなは驚いてるな。
あの頃よりはイケメンだぞ。
とかふざけていると、空気が凍った。
何事かと思い入り口を見れば、そこには白井玲奈がいた。
「れ、玲奈じゃーん。久しぶり!」
距離感を感じる同級生。
これ、送りつけてんのわざとか?
俺は高木に問いただした。
「いや、俺は送ってねーよ?なんで知ってたんだあいつ」
高木は嘘が付けない。
だから本当に送っていないのだろう。
そうこうしていると玲奈の次に問題児の朝倉が入ってきた。
「玲奈。どうだ?懐かしいだろー」
こ い つ か 犯 人 は 。
どうやら中学から一緒で、玲奈ともセックス経験あるだろう同級生の朝倉が教えたみたいだ。
理由はバレバレ。
今だに俺らの関係は続いているぞ!アピール。
玲奈は複雑そうだった。
駆け寄る相手もいない。
朝倉にいたってはマウントを取りたいがために周囲の同級生に玲奈の話をしまくってて、
当の玲奈を放置している。
レベルあがるわけじゃねーんだから、放っておくなよ。
どうやら俺はまた、玲奈にときめいてしまう。
「玲奈」
俺は。
俺はこういうのがやだから。
だから玲奈の手を取って、朝倉にバレないようにこっそりと抜け出した。
細い手首に愛おしさを重ねて、徒歩5分ほどにある公園に連れて行った。
「久しぶりだな。玲奈」
「・・だね、兵頭くん」
「あ、今もう兵頭じゃなくて相澤なんだ」
「え?」
「高校卒業と同時に親が離婚してさ、俺は母さんの苗字になったんだ。」
「そ、か。ごめんね」
こいつは素直だ。
俺の前でだけは。
「なんでこんなことするの?」
「ん?」
「なんで抜け出そうって・・・・したの?」
「いたくないだろ。あの場には」
「相変わらず・・・・優しいね」
正直、理性を保つことがむずかしい。
もうあのころとは違う。
玲奈を理解してやれるのは俺だ。
「あのころとは違う。俺を・・・選べ。玲奈」
やっぱりな。
こういうことになるんだよ。
好きという感情を全面に出すことになって玲奈を困らせる。
あぁ・・・・・そんな困った表情も俺をそそらせる。
気が付けば俺は玲奈にキスをしていた。
噛みついて噛みついて、
何度も舌をからませる。
「ぅふん・・・ぁむ・・・・・」
その声がまた俺を誘う。
この行為が良くないことは重々わかる。
わかってるけど、やっぱり誰にも渡したくないんだ。
それがたとえ、玲奈の男だろうが―・・・・
何度もかみついていると玲奈もうずいてきたのか答えてくれるようになった。
舌を自分から求めたり、俺の隠しきれないくらい膨らんだジーパンの上をなぞってくる。
このままだと、俺は本当に止まらなくなる。
「・・・・玲奈」
「ん・・・?」
「俺はずっと玲奈が好きだ。玲奈が親父さんにレイプされて何もかも嫌になったことも知ってる。だからまじめに付き合えないんだろ?」
そういうことなんだ。
「だったらさ、セフレになって。そうしてあたしを救って」
「・・・・わかった・・」
「お願い。今日はあたしに時間頂戴。ここで、して」
「あぁ」
俺は興奮しきっていきぎれをしながら、愛おしい玲奈を抱いた。
警察や近くの人たちに気付かれないように茂みに隠れて、
玲奈の上着をはぎとった。
ドキドキしてる。かなり。
だって初恋の相手とだろ?
まじかよ・・・・
そう思いながら俺はブラジャー越しに胸を揉みこんでいる。
気持ちよくなってきてくれているのか、表情が色っぽくなっていた。
センター開けのブラジャーらしくかんたんに取れた。
緊張しながら見た目よりも大きな胸をわしづかみにして、
尖端を舐めてみた。
さらに色っぽさを増した嬌声が聞こえる。
俺は夢中になって乳首にかみつく。
乳輪を舌先でゆっくり円を書いて舐め、
乳首はかすめる程度。
反対側は俺の指によって、きつくつまんでいる。
ちょんちょんと乳首を刺激している間にグニっと反対側の乳首をひねった。
「ぁっ」
可愛い。
それから舌全体で乳首を下から上にべろりと舐め上げると身震いしている玲奈。
「っは・・・・相澤くんって・・こんなにセックス上手なんだね・・」
「・・・いつの日か・・・・・」
「え・・?」
俺はその先を言わないまま、パンツをずらして自分のペニスを挿入した。
二人は肩で大きく呼吸をして、挿入し終わると俺は少しずつ動く。
「っ、あ。っあぁ、ぃ・・・」
「そんな・・感じてくれんの?・・・・やばいは俺止まらねーかも」
そう言って俺は少しだけ乱暴に正常位で、初恋の白井玲奈を突き上げる。
「待って」と聞こえた気がしたけど知らない。
俺は今、最高に幸せをかみしめてる。
まるで犬のようにただひたすら腰を振るのだ。
「い、ぃ、く、い、っちゃ、う・・!」
「いいよっ・・・イケよ、玲奈っ・・・!」
「ぅあんんあぁぁあ!」
玲奈の喘ぎ声は俺を興奮させる。
どんどん俺のペニスは肥大化している。
だから、玲奈はつらいかもしれないな。
でも、両手を俺の顔につけて、感じて喘いでいる。
やべ。
すぐにでも俺もイキそうだ。
けどその前に・・・・
まずは玲奈にイってもらわないとな。
「玲奈・・・・玲奈・・イっていいからな・・・・」
「あっ、んぁあ、気持ち・・・いぃぃいい!んぁあああ!!」
「もうイキそうなんだろ?それとも止めてほしいか?」
「いや、ぁ、やめ、ない、でぇええええ!!あっ、だめ!!!」
「ほら、イケよ」
「ん、う、うん、いっちゃ・・うよぉ・・・・も・・・っと・・」
「欲張りだな」
「だ、って・・・こんな、セックス、初めて・・・気持ちいいんだ・・」
それを聞いた俺は、自分に鞭打つくらいのスピードで挿入をした。
最高に気持ちよくなってほしいから。
最高に幸せなセックスもあるんだって思わせたいから。
世の中は狂ったやつだけじゃないんだぞ。
それを身体で感じてもらいたい。
「いっ、いっ、いっちゃ・・・・う・・」
「あ?聞こえない」
「い、っく・・・」
「はいもう一回」
「イッちゃうよぉおおぉ!!」
「イキたいなら俺のこと好きって言ってくれ。一回でもいい。聞きたい」
「そ、んあ・・・好き、だよ・・・・っあ、は、んあ・・好き、陽希くん・・・・・・っあああああぁぁ!!!」
「い、く・・・ぁ・・」
こうして俺らは中で果てた。
俺はイク寸前で膣からペニスを抜き取って、
玲奈の腹目がけて射精した。
そしてその直後にきれいな身体をしている玲奈に勃起した。
「やべ」
「はぁ、は、ぁ・・・も、・・・陽希くん、性欲ありすぎ」
「うっせ」
「・・・・今度はあたしがしてあげる」
「いーよ」
「ご褒美に咥えさせてください、ご主人様」
なんだこれは・・・・・
萌えた。
俺は地面に股を開いて玲奈を中に入り込ませた。
すると敏感になってる俺のペニスをぐちゅぐちゅと咥えてはしゃぶる。
目を開ければ、ずっと好きな玲奈が俺のペニスを咥えてるんだぞ。
こんなこと・・・・望んでいた。
うん、こうしたかった。
結果、玲奈は俺が二回目の射精するまでずっと性処理をしてくれたのだった。
俺は、本当に幸せものだ。
だから、玲奈にも味わえるように、この日から俺は玲奈の身体も心も奪えるように努力あるのみだ。